ご自宅でご遺骨を保管されている方から、 「湿気が心配です」「カビが生えることはありますか」 というご相談をよくいただきます。
大切なご遺骨だからこそ、 安心して保管できる環境を整えておきたいもの。
この記事では、 ご遺骨の保管で気をつけたい湿気とカビのポイントを、 わかりやすくまとめました。
ご遺骨にカビが生えることはある?
結論としては、 ご遺骨にカビが生えることはあります。
特に以下の条件が重なると、カビが発生しやすくなります。
- 湿度が高い部屋で保管している
- 骨壺のフタが完全に密閉されていない
- 骨壺の中に湿気がこもっている
- 火葬時に生じるススや、触ったときの手指の皮脂などが付着したまま、湿気も帯びている
カビはご遺骨そのものに生えるというより、 骨壺内部の湿気が原因で、表面に付着するイメージです。
湿気が溜まりやすい場所とは?
ご遺骨の保管場所として、 次のような場所は湿気がこもりやすく注意が必要です。
■ クローゼット・押し入れ
空気がこもりやすく、湿度が高くなりがち。

■ 床に直置き
床は湿気が上がりやすく、特に冬場は結露の原因に。
■ 北側の部屋
日当たりが弱く、湿度が高くなりやすい。
■ 風通しの悪い場所
湿気が逃げず、骨壺内部にこもりやすい。

ご遺骨のカビを防ぐための対策
■ ① 風通しの良い場所に置く
直射日光は避けつつ、 空気が動く場所に置くのが理想です。

■ ② 骨壺のフタをしっかり閉める
フタが緩んでいると湿気が入りやすくなります。
■ ③ 骨壺カバーの中に乾燥剤を入れる
市販の乾燥剤(シリカゲルなど)でOK。 中には、遺骨のカビ予防専用としてセットで販売しているものもあります。(下記の商品はペット用として販売されていますが、故人様用として使われる方も多いそうです)
■ ④ 定期的に状態を確認する
年に1回でも、骨壺の外側やカバーの状態を見てあげると安心。

粉骨すると湿気対策がしやすくなる理由
粉骨をすると、 ご遺骨の体積が大幅に減り、密閉しやすくなることと、パウダー状になることにより、空気の通り道が減るため、ため、 湿気の影響を受けにくくなります。

- 小さな容器に移せる
- 密閉性が高くなる
- カビのリスクが下がる
- 保管場所を選ばなくなる
「湿気が心配で…」という理由で粉骨を選ばれる方も多いです。
骨壷に生えるカビの特徴
「久々に骨壷の蓋を開けたら、黒いのが見えてカビかなと心配になりました。」「緑色っぽいのが見えましたがカビですか?」「赤やピンクっぽい色をした骨がありました。」など、ご相談のお声が寄せられています。
もし、遺骨に実際にカビが生えてしまっていたら、骨壷の内側の壁面にも付着していることが多いのが特徴です。
これまで粉骨に携わってきた中でご質問をいただいてきた、お骨の色に関する疑問。ここで少し解消ができましたらと思います。
まず、人もペットの遺骨も共通で、「遺骨は真っ白ではありません」。骨=白というのはそうなのですが、とても複雑な身体の組織の中心を支えていたお骨ですから、様々な要因で遺骨に色がつくことはよくあります。
一概にすべて「カビ」とは言えないものも多くあります。例えば、下記のようなものです。
・黒いカサカサしたもの
→火葬時に生じるススのことが多いです。また、副葬品の焼け残りの灰の場合もあります。
・遺骨に付着した緑色の部分
→胆嚢が持つ色素が骨に付着して残る場合が多いです。
・赤やピンクっぽいところ
→特に頭部の遺骨に残ることが多く、厳密な原因はわかりかねますが、ご火葬直後から色がついていることが多いためカビとは考えにくいでしょう。
・白いふわふわした綿のようなもの
→ペットの遺骨に見られることがあります。これは、火葬時の火葬炉に敷くセラミックマットの一部なことが多いです。小さな遺骨も集めるときに、必然的に一緒に入ってしまうことが多いでしょう。
・遺骨全体についているオレンジ色のようなもの
→皮下脂肪の色素がご火葬後の遺骨に付着することがあります。頭部や手足など全体に付着していたら、皮下脂肪の跡の可能性があります。(生前の体格に関わらず付着することがあります)
もしカビが生えてしまったら?
前述のような「実はカビではなかった」ということも往々にありますが、中にはカビが生える条件が整い、実際に遺骨にカビが生えてしまっていることもあります。
ご遺骨にカビが見られた場合は、 無理にご自身で拭き取らず、専門業者に相談するのが安心です。
果澄想でも、 カビがついたご遺骨のご相談を受けることがあります。
状態に合わせて、 粉骨や乾燥処理など、適切な方法をご提案できます。
まとめ
ご遺骨の保管で大切なのは、 湿気を避け、風通しの良い環境を整えること。
- 湿気の多い場所は避ける
- 骨壺のフタをしっかり閉める
- 乾燥剤を活用する
- 定期的に状態を確認する
これだけでも、カビのリスクは大きく減らせます。
もし、 「湿気が心配」「保管場所に困っている」 という場合は、粉骨という選択肢もあります。
ご遺骨の状態やお気持ちに合わせて、 無理のない形での供養を一緒に考えていけたら嬉しいです。
果澄想の粉骨の安心ポイント
果澄想(かすみそう)の粉骨サービスでは、ご遺骨表面のカビ対策としてUV殺菌を行い、仕上げに湿気を遮断する真空パック処理を施しています。
長期保管に適した状態でお渡しできるよう、標準工程として実施しています。






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